
細井陶游さんは、
島田市金谷で採れる土と、
志戸呂焼きに惹かれ、
17年前に埼玉から移住し、
この地で陶芸を行っている方です。
入社して以来、
毎年(4回目)年末になるとお伺いする機会があります。
アクトホームと名乗るといつも
「会長さんにはとてもお世話になったんです。」
とお話しいただきます。
陶器になる土が採れるこの場所を借りるため、
会長が地主さんに何度も掛け合ってくれたことに感謝していると、
優しい笑顔でお話してくれました。
入社するずっと前のお話ですが、
とてもうれしく思いました。


陶游さんは制作についてもお話してくれました。
・まず裏の山から自らの手で土を採取します。
・団子状にして乾燥させ、ふるいにかけ細かい土と粗い土に仕分けて、
陶器になる粘土を作る。
・釉薬も、ここの土からつくる。
・いくつか穴ぼこがあり、過去に土を掘ったとこだと教えてくれました。


土の採取、釉薬づくり、窯も薪を燃やす・・・・。
器ができるまでを全て自分の手で行っていることを知り、
そのパワーに驚かされました。
そんな陶游さんの言葉
「こうしてモノづくりしていると、昔の人はすごいとつくづく思うんです。
そう考えると、僕もまだまだ頑張らなきゃってなるんですよ。」
恐らくお金を払えばどんな土でも手に入ると思うけど、
現在でも、自分の手で土を取って作るという行為を
楽しんで行っている陶游さんの目はキラキラしていました。
機会やAIにはできない、
ずっと昔から繫いできた技術、磨いた手技で
「じっくり作られたモノ」がちゃんと評価され、
この先も残っていくといいなと思いました。
それにしても、
この金谷を目的に移住してくれる人がいるんだなとうれしいかぎりです!
by.H.Muramatsu