デザイン
家は家族の記憶を刻む。
だから、壊さないで、住み続けたい。
1.スケルトンとインフィルを分け、設計の自由を図る。
[構造=スケルトン改修]
耐震補強を手直しや応急処置ではなく、スケルトン(建物躯体)そのものを改修するのが、
<木の家リノベーション>。今住む家を20~30年長生きさせるために根本治療をはかります。
既存住宅の改修で果たして可能かどうかは、今住む家を念入りに<精密診断>して判断します。
[内部空間=インフィル改修]
スケルトンが変わると内部壁や間仕切りを取り払うことができ、インフィル(内部空間)計画を自由に立てられるようになります。
暮らしの様態、変化に合わせて、将来、空間を自在に変えられる可変空間をご提案します。
2.「お~い!」と呼べば聞こえる、開放的なプラン。
「田の字型」といわれる日本の家は、部屋と部屋が自由に連なり、普段は襖や板戸で仕切って暮らし、夏にはそれを開け放って風を通し、広々と過ごしました。
けれど、戦後になって“ルーム”の考えが持ち込まれ、部屋を壁で仕切るプランが多くなりました。子どもの非行と「部屋籠り」の関係がいわれるようになり、最近のプランは「広間空間」に戻りつつあります。窮屈な間数の多い家を、開放的なプランにしたいと考えます。
3.太陽や、風や、雨や、光を取り入れる
エアコンの省エネ化以上に大きいのは、実は住まいの性能向上です。
断熱・気密性能が高くなって、小さなエネルギーであっても、冬暖かく夏涼しい家が実現されるようになりました。
エアコンやストーヴ以外に何によって熱取得するのか、<木の家リノベーション>は、太陽や風などの自然エネルギーを提案します。
4.木の床に、障子を立てる。土壁や、板壁にする。
<木の家リノベーション>は、自然素材をたくさん用います。
木・土・紙・タタミなどは調湿機能を持ち、日本の高温多湿の気候に合った建材です。そして落ち着きを感じ、愛着に応えてくれる材料です。土壁や板壁の仕上げや、またフローリングの床に障子を立ててもいいのです。「和風」「洋風」にとらわれず、自由に自然素材を用いたいと思います。
5.料理すること、食べることを、楽しむ。
リビングには大きな平テーブルに人気が集まっています。
毎日の食事、大勢が寄って食事をする場合など、キッチンの広さと機能などを考えてプランをします。
6.春の燈、秋の燈、を楽しむ。
春の燈は、桜の花のように艶な感じに、秋は本を手にしたくなる心澄むものにといわれています。
生活の楽しみの中から明かりが消えたといわれますが、明る過ぎる照明が増えたからです。
部屋全体を明るくする天井照明を、フロアスタンドで間接照明にして光のたまりをつくりませんか。
陰影のある明かりを体験すると、それが楽しくなります。
7.大きな窓を開き、木のデッキに『一坪里山』をつくる。
2mの開口の木の窓の向こうに木のデッキを設けます。デッキは、屋根のないリビングです。夏にビールを飲んだり、お花見・お月見を楽しめる空間です。
デッキをくり抜いて、地域固有の自生種の樹木・草花の『一坪里山』をつくります。
水をはってめだかを育てることもできます。