能登半島の旅の道中に寄った輪島。
このゴールデンウィーク中に5万人もの
観光客が訪れたいう輪島の朝市が目当てでした。
朝市の人ごみを離れ、もう一つの目当てである海鮮丼の有名な店を目指し、
路地裏を歩いていると、こんな看板を見つけました。
「職人の家お仕事中」
という言葉に惹かれ、見学をさせていただきました。
玄関に置かれた、漆を塗る前の木の器。
素材は耐湿・耐久性があり、
昔から神社仏閣でも重宝されてきた「欅(けやき)」の木です。
僕たちが入った時は、
下塗りを終え、布で補強された器に、
地元で採れる珪藻土を塗り、
凸凹した表情を出しているところでした。
味のある蒸し風呂。
漆は、湿度が高いと乾く特殊な塗料です。
職人の手により、
いくつもの工程を経て、
丈夫で美しく、堅牢優美な輪島塗の器は仕上がります。
日本の歴史が紡いできた、
職人による手作りの技が、
後世に残っていくといいなと思いました。